部署別スキルの前に、全社共通で「採用しない人」と「採用すべき人」を定義する資料。火原・明貝の成功パターンと退職パターンのキャリパー結果を逆算し、3指標(復元力・内的管理・徹底性)の数値基準と採用時の判断手順まで落とし込む。
| 採用しない人 | 特徴 | なぜ危険か | 面接で出やすい回答 |
|---|---|---|---|
| 実務フェーズで止まる人 | 座学・理解・受け答えは良いが、実案件を持つと進捗が止まる | AC0、サポート専任、黒字化期限超過につながる | 「準備が整えばできます」「まずはサポートで慣れたいです」 |
| スピード偏重・確認不足型 | 初動は早いが、数字・表記・前提確認が粗い | 顧客提出物の事故、説明ミス、信頼低下につながる | 「まず形にします」「細かいところは後で直します」 |
| ご用聞き型 | 顧客や上司に言われたことをそのまま実行する | 成果未達時に原因説明・改善提案ができず、継続率が落ちる | 「相手の希望通りにします」「揉めないことを優先します」 |
| 優秀なソロプレイヤー | 自分では成果を出せるが、やり方を共有・型化しない | 属人化が進み、人数を増やしても組織能力にならない | 「自分でやった方が早い」「教えるより巻き取ります」 |
| 素直さ不足・他責型 | 指摘を受けても、自分の行動に引き寄せて考えられない | 上司・メンターがついても改善が進まず、育成コストが高い | 「クライアントが無茶だった」「体制が整っていなかった」 |
| 役割曖昧でも受け入れる人 | 成果定義・責任範囲を確認せず「何でもやります」で入る | その他・補助・サポート専任に滞留し、貢献が追えない | 「必要なことを任せてもらえれば大丈夫です」 |
急ぐが粗い。退職・低貢献者側に見えた共通注意サイン。面接が良くても実技なしで採用しない。
個の突破力はあるが、部署や役割によってはソロ化・衝突・属人化が出やすい。原則として本採用は慎重。採る場合は、継続実績・協調性・型化経験の裏取りが必須。
嫌われたくなくて必要なことを言えず、ご用聞き化しやすい。顧客に耳の痛いことを伝えた経験を確認する。
上司やメンターが細かく見ないと進みにくい。上司がどこまで指示していたかを必ず深掘りする。
採用すべき人物: 顧客・社内・成果の現在地を理解し、次の一手を自分で考え、周囲に共有しながら継続的に改善できる人。
部署ごとのスキルより先に、全社共通で「成果に向かう姿勢」「素直さ」「自走性」「再現性」を見る。
| 採用軸 | 採用すべき人物 | 避けたい人物 |
|---|---|---|
| 成果への当事者意識 | 担当範囲を超えて、成果・継続・改善まで考える | 依頼された作業だけで終わる |
| 曖昧な状況で進める力 | 目的・仮説・確認先・期限を自分で整理する | 指示やマニュアルがないと止まる |
| 素直さ | 指摘を受け止め、自分のやり方を変えられる | 防衛的・他責・自己正当化が強い |
| 継続運用 | 数ヶ月以上、改善しながら任された経験がある | 単発成果・納品経験だけ |
| 再現性 | 自分のやり方を言語化し、他者に共有できる | 自分でやった方が早いと抱え込む |
| 専門家スタンス | 相手の目的に戻して、理由つきで提案できる | ご用聞き、または強く言いすぎる |
退職者4名(受検データあり:福本・鈴鹿・新部・安部)と、活躍する火原・明貝のキャリパー結果を突き合わせ、何が成否を分けたかを逆算した。(大西は受検データなしで検証不能)
退職した 福本・鈴鹿 と、活躍する 火原 は 全員「スタバーン×爆発型」で同一タイプ。タイプ判定だけでは正反対の結果を区別できない。→ 個別指標の数値で見る必要がある。
| 氏名(タイプ) | 復元力 | 内的管理 | 徹底性 | 3指標合計 | 最大値 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 福本(スタバーン×爆発型) | 25 | 3 | 15 | 43 | 25 | 退職 |
| 鈴鹿(スタバーン×爆発型) | 46 | 5 | 2 | 53 | 46 | 退職 |
| 新部(サポーター×実践型) | 66 | 42 | 27 | 135 | 66 | 退職(配置要因) |
| 安部(リーダー×チームプレイ型) | 99 | 90 | 15 | 204 | 99 | 退職(対人要因) |
| 火原(スタバーン×爆発型) | 66 | 18 | 51 | 135 | 66 | 活躍 |
| 明貝(リーダー×ブルドーザー型) | 84 | 96 | 20 | 200 | 96 | 活躍 |
福本・鈴鹿は3指標合計が 全社46名中ワースト3位・5位。火原・明貝・新部・安部は中位以上。
→ 分かれ目は 「3指標のうち最低1つは強みがあるか(=50以上)」。1つも50以上が無ければ、何で挽回するのかが説明できない。
新部・安部 は3指標(復元力・内的管理・徹底性)が良好で、この基準だけでは弾けない。だが要因はまったく異なる。
低い(致命的):内的管理3・積極性4・安定性6・精神エネルギー20・徹底性15・慎重性18・復元力25。自己制御と継続のクラスタが全滅。3指標合計43(ワースト3位)。
高い:感謝欲96・社交性85・影響欲77。人当たりと「尽くしたい」欲求は強い。
総合評価:対人の感じは良いが、自分を律して案件をやり切る力が皆無。積極性4で自分から動けず、補える芯がない(最大25)。
改善点:素質要因のため育成での改善余地は低い。採用段階でRedとして弾くべきだったのが最大の学び。
低い(致命的):開放性1・徹底性2・慎重性2・内的管理5・外的管理6・抽象概念理解9・柔軟性18。確認・やり切り・柔軟性が全滅。3指標合計53(ワースト5位)。
高い:新奇リスク99・懐疑性95・切迫性92・積極性86・感応力83。初動は爆速で感情も読める。
総合評価:まさに「切迫性 高×徹底性 低×慎重性 低」の見送りサイン。確認せず突っ走り最後まで詰めない。開放性1・柔軟性18で他者のやり方を受け入れず我流、懐疑性95で人を信じにくい。
改善点:開放性1は育成耐性が極めて低いサイン。改善余地は低く、採用段階でRed。
高い:感応力90・柔軟性92・精神エネルギー87・切迫性87・新奇リスク95・外的管理77・アイディア77。現場対応型としてむしろ優秀。3指標合計135(火原と同値)。
低い:慎重性6・好印象欲23・徹底性27・主張力39。自分を売り込まない。
総合評価:トレイトは合格水準。退職は適性ではなく、役割が「その他」で曖昧なまま埋没した配置・役割定義の失敗。
適正配置(「その他」ではなく):外的管理77が高く明確な指示・型・担当範囲があれば回るタイプ。
◎第一候補=顧客伴走型の実務担当(MM/CS):感応力90で温度感を拾い、柔軟性92で変化に対応。
◯第二候補=推進型の実行担当(TSP/PM/AI実装の手を動かす側):精神エネ87・切迫87で回す。
※徹底性27・慎重性6の甘さは、チェックリストと上司レビューで補う前提。
NG配置:「その他/サポート全般」など範囲無限定/単独で品質責任を負う徹底役/主張・矢面に立つリーダー(主張力39で不向き)。
高い:復元力99・内的管理90・切迫性87・主張力72・安定性70。3指標合計204でトップクラス。
低い(致命的):社交性20・感謝欲19・感応力53。人とつながる欲求も、人に尽くす欲求も乏しい。加えて徹底性15。
総合評価:低warmth(社交20・感謝19)×強い自己主張(主張72・復元99=譲らない)=人間関係のトラブルが多発する組み合わせ。自己制御の高さは対人リスクを打ち消さず、むしろ「譲らない」方向に働いて悪化させる。
線引き:このタイプは3指標がいくら高くても不採用。→ §4-2に「対人レッドライン」を新設。
人とつながる欲求(社交性)も人に尽くす欲求(感謝欲)も乏しく、共感(感応力)でも補えない場合、現場の人間関係トラブルが多発する。復元力・内的管理・徹底性がいくら高くても、自己制御の高さは対人リスクを打ち消さない。むしろ「譲らない」方向に働き悪化する。
該当例:安部(社交性20・感謝欲19・感応力53/主張力72・復元力99)。自己制御は全社トップ級だが、低warmth×強い自己主張で対人衝突。3指標が高くても、この対人レッドラインが優先して不採用。
例外(面接で対人実績を裏取りした上でのみ検討可):社交性<30・感謝欲<30 でも 感応力 ≥60 なら「物静かだが人を理解できる」可能性がある。
| 項目 | 採用寄り | 注意・追加確認 | 選んではいけない寄り |
|---|---|---|---|
| 復元力 | 指摘や未達から戻れる | クレーム時の立て直し経験を確認 | 失敗経験で防衛・回避が強い |
| 開放性 | 新しいやり方を受け入れる | 自分のやり方を変えた実例を確認 | 「でも」「だって」が多い |
| 内的管理 | 自分で期限・優先順位を管理できる | タスク管理方法を確認 | 指示がないと動けない |
| 徹底性 | 最後まで詰められる | チェックリスト有無を確認 | 確認方法が精神論のみ |
| 慎重性 | 提出前に一度止まれる | 違和感を持った時の行動を確認 | 期限優先でそのまま出す |
| 切迫性 | 高くても確認習慣がある | スピードと品質のバランスを確認 | 高い×徹底性低い×慎重性低い |
| 主張力 | 必要なことを理由つきで伝える | ご用聞き化しないか確認 | 言われたことをそのままやるだけ |
| 感応力 | 相手の温度感を拾える | ヒアリング経験を確認 | 不安・本音に気づけない |
| 抽象概念理解力 | 型化・言語化できる | 現場対応型として見る | 成果理由を説明できず属人化 |
深掘り: その疑問は本人に伝えましたか?伝えた場合、どんな言い方をしましたか?伝えなかった場合、なぜですか?
深掘り: その後、同じことが起きないように何を変えましたか?誰かから指摘されたことはありましたか?
深掘り: 何に気づいて、誰にどう伝えましたか?その後、周りの動きややり方は少しでも変わりましたか?
| 判定 | Q1 違和感への対応 | Q2 失敗対応・素直さ | Q3 発案・共有 | 判断 |
|---|---|---|---|---|
| S合格 | ○ | ○ | ○ | 最優先で採用。上司・メンター変数があっても再現性が高い |
| A合格 | ○ | ○ | △ | 採用可。継続・型化はオンボーディングで補強 |
| A合格 | ○ | △ | ○ | 採用可。ただしフィードバック耐性を入社後に重点確認 |
| B保留 | △ | ○ | ○ | 実技課題で自走性を確認。上司依存が強ければ見送り |
| B保留 | ○ | △ | △ | 追加面接または実技確認。採用を急がない |
| B保留 | △ | ○ | △ | 補助ロール・試用からなら検討。本採用は慎重 |
| 見送り | × | ○/△ | ○/△ | 上司・メンター依存が強く、再現性が低い |
| 見送り | ○/△ | × | ○/△ | 素直さ不足。育成しても改善が進みにくい |
| 見送り | ○/△ | ○/△ | × | 単発型・属人化リスク。継続運用に向きにくい |